高校生の時に空手の道場に2年6か月ほど通っていたのですが、その時に少林寺拳法の技に大変興味を持ちました。
その後仕事の都合で武道から離れてしまいましたが、結婚し子供にも恵まれ子供には少林寺拳法を習わしたいと常々考えていました。
長男が成長し入門できる年齢になったため兵庫市川道院にお世話になることになりました。次男もお世話なることがきっかけで私も入門することとなりました。
修練を重ねるうち少林寺拳法の奥の深さに魅了され現在に至っています。
修練を通して、少林寺拳法の技術だけでなく、その背景にある思想や、歴史、武道文化などを伝えられたらと思い、藤本先生から道院を引継ぎ道院長となりました。
何事にもまず笑顔で接することを心がけています、拳士と一緒になって楽しく修練しています、少林寺拳法は楽しくなければなりません。
拳士個々の良いところを引き出しそれを伸ばしていく、ほめて育てるように心がけています。
子供達には元気で明るく、そして優しく思いやりのある拳士に、一般には頼れるリーダーに、強くて優しい人づくりを目指しています。
家庭的な雰囲気のなか少年部も一般も皆仲良く、笑顔で楽しくお互いを気づかいながら目標である自己確立と自他共楽の道を目指して、何事もあきらめず、他人のことも考えられる、強くてやさしい人になれるよう皆で力をあわせ修練に励んでいるそんな道院です。
楽しくもあり、時には厳しくもある道院ではありますが、なあなあになってしまわないためにも、時々ある厳しさは大切だと思います。
かっては武道に怪我がつきもののイメージを持っておりましたが、兵庫市川道院に入門するとそれは変わりました。
安全に技を体得できるよう考えられた合理的な稽古になっており、そのおかげで楽しく上達していけました。身につくのは技だけではありませんでした。
人の話を聞くときの態度、正しい姿勢など、指導は堅苦しくはないのですが、稽古のなかでおのずと礼儀が備わるようになっていました。
無理することなく己のペースにあわせ、体力と社会性をやしなえる少林寺拳法は、私に向いた武道だったとあらためて思っています。