「漢(おとこ)たる者、強くなければ…」と思い、学校から帰れば、毎日バットを素振り、鉄アレイで身体を鍛えていたものの、優しい環境で育った私は、高校入学と同時に山陽網干道院、藤岡宏道院長の下で少林寺拳法を習い始めました。
卒業後も少林寺拳法を続け、就職のため上京し、深川道院へ転籍、初野好道院長のご指導により、道院長になることを目指しました。
地元に帰省した時は、山陽網干道院の修練に参坐し、当時道院幹部拳士であった酒井英幸先生が私にかけてくださった言葉に心が動き、地元に戻ることを決意し、山陽網干道院に復帰しました。
その後、組織改革のもと、姫路網干スポ少支部を設立し、支部長となりました。
拳士には定期的に目標を与え、昇級・昇段条件が揃えば、考試を受けさせています。
これは私自身の経験をもとに考えた結果です。
技術や学科が未熟な者に対して、考試を受けさせてはならない事は十分に承知しておりますが、本人が上位の級、段の資格を持つことで「自分の能力はここまでだ」と自己規制をさせずに、その資格に応じた「実力が伴わなくてはならない」と自覚し考えること、あわせて「上手くならなければ恥ずかしい」と努力することを気づかせたいからです。
大半の拳士は高校受験期に道場を去りますが、育成には小学生・中学生拳士が少林寺拳法の楽しさを理解して辞めずに「継続すること」が重要です。
その為には、道場にその世代にあった模範となるような高校生~20代(青年期)指導者が必要です。
自ら優しく『より人間臭い人間』となり、精進と努力を続ける姿勢で、拳士の定着を図りつつ、若手指導者の育成組織となる様に努めています。
現在、在籍者は50名、下は5歳から上は70代まで年齢も職業も段位も幅広く個性あふれる拳士が在籍しています。
監事として酒井英幸先生や道院OB拳士、顧問の支えがあり、運営が出来ています。修練は毎週月、水、金曜日に網干市民センターで、行事として年始の寒中稽古に始まり、夏は合宿「一夜研修会」、部内演武会、地域清掃活動、ボーリング大会、年末はクリスマス反省会を実施しています。
私は4才の頃から少林寺拳法を習い始めました。
入会した頃は友達が少なくて人見知りだったけど、年上の子達が優しく接してくれて人見知りが無くなりました。
私も年上の子を見習って、年下の子達に技を教えてあげて、みんな楽しく道場に通えるようになったらいいなと思います。
私が好きな行事はクリスマス反省会です。
一年の反省を言ったり、演武発表やビンゴゲームなどをします。
とても楽しいので、これからも頑張ろうという気持ちになれます。
私は今、初段で6年生になりました。みんなのお手本になれるように真剣に取り組んだり、下の級の子達に分かりやすく技を教えてあげようと思います。
(小学生11歳)