毎年5月は「開祖忌」の月でもありますが、私の入門月でもあります。高校1年生の1979年5月、私は362期生として入門しました。とにかくケンカに強くなりたかったんです。高校生になったら「学ラン」を着る。学ラン来てる奴はケンカを売られる。喧嘩上等で売られたら買う。だから強くなりたくて、学校の部活は柔道をして夜は少林寺拳法の道場に通いました。あの当時は真剣でした。(笑)
入門した【川西道院】は月・水・金の週3日、一般部は20時から21時30分の1時間半。同じような思いの仲間が集まり、毎回30分以上の「乱捕り」があって、メキメキ自信が着きました。おかげで高校の3年間は学ランで通し、学校の先生には風紀検査でよく怒られましたが、多くの友達に囲まれて楽しい青春時代を送ることができました。(笑)
さぁ!兵庫県大会の6月が訪れます。地区の合同練習・昇級試験が当道場で行われるため、受験をめざす拳士や県大会出場拳士もいて、土曜日の修練は活気にあふれていました。法話は、6週間シリーズで続けてきた「少林寺拳法の6つの特徴」で、最後の【組手主体】でした。
「お互いにじょうずになろう!という気持ちで修練しよう。相手に攻撃するときはちゃんと攻撃しないと相手のためにならない。二人で協力し合うことや相手のことを考える気持ちを少林寺拳法は大事にしている。そこに「思いやり」や「協調性」というものを学んでいくのが少林寺拳法なんだよ。そういう修練の在り方の特徴を【組手主体】と言います。」拳士たちは真剣に私の話を聞いてくれていました。