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Shorinji Kempo

令和6(2024)年 謹賀新年

謹んで新春のお慶びを申し上げます  先の地震で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます

昨年も道場の拳士たちはコツコツと修行に励み、昇級昇段や大会の成績だけでなく、【大きな声で挨拶ができるようになった】、【しっかりと前を向いて瞳の輝きを見せてくれるようになった】、【自分の意志で目標を定めコツコツと取り組めるようになった】、【少林寺拳法が好きなんだなと感じさせてくれるような行動になってきた】などなど、嬉しい成長があり、道院長冥利を感じ取ることができました。

写真は昨年12月上旬に1週間担当した副道院長法話(テーマ/開祖、現代表、道院長の名前を漢字で書けますか?)と、中旬に1週間担当したK助教の法話(気合いを出すことの意味)の様子です。今年も、指導員クラスの拳士に法話を実践してもらい、みんな元気でコツコツと修行をがんばります。

僧階辞令授与式

令和5年12月13日(土)、修練場所で僧階辞令授与式を挙行しました。正拳士四段のN拳士が12月1日付けで「少導師」の補任申請が認められ、僧階辞令を手渡しました。

少年部の拳士や中学生拳士が、私や副道院長の法衣姿を見て「今日は何があるんですか?」と興味深げに質問してきたので、あとで教えてあげるわと伝え、授与式の中で「少林寺拳法には技の上達で与えられる級や段の【武階】と心の修行の成長度で与えられる【法階】がありますが、金剛禅の学習を深めることで与えられる【僧階】というものもあって、3つの階級があります。N拳士はこれから金剛禅の勉強をがんばってみようと思い、このたび『少導師』になりました。皆さんで励ましとお祝いの拍手を贈りましょう。」と伝えました。

僧階の学習は、興味を持つことと昇任への意欲が大切だと思っています。コツコツとした根気とチャレンジ精神で金剛禅の理解を深め、信仰の確立により「自分の生き方」の幅を広げてほしいと願っています。

長寿祭ステージ出演

11月26日(日)、地元高齢者の方々の敬老イベントとして毎年開催されている「長寿祭」のステージに出演してきました。2020年の初舞台から今年で4回目になります。今回は11名がステージに立ちました。

道院で10分、かわにし健康クラブで10分の計20分間のステージ。座禅、基本錬成、ミット突き蹴り、有段者の技術紹介、単独演武の構成でBGMをかけながら披露しました。クラブ会員も11名が参加してくれました。

孫やひ孫世代になる少年部拳士のハツラツとした動きや気合いは高齢者の方々の【元気の素】になるようです。健康クラブのステージでは、観客の皆さんにも体験してもらおうとプログラムを工夫し、今回も多くの皆さんが一緒に身体を動かしてくださっていました。

当日1回だけのリハーサルで本番なのですが、今回も参加拳士・参加会員はみんなイキイキと輝いていました。

気をつけて帰るんだよ

日が沈むと暗くなるのが早くなりました。午後6時にはもうあたりは真っ暗です。今年はコロナとインフルエンザのダブル罹患にならないよう、修練前の床消毒、修練中のマスク着用、手指消毒を継続していきます。毎回、修練前の床消毒には保護者の方々が手伝ってくださり感謝しています。

さて、先週の法話では「気をつけて帰るんだよ」の「気」って何だろう?という話をしました。ここで言う「気」は意識、心と解して、周りの【気配】(自転車や車、人とぶつからないか)を感じ取りながら危険を回避する、周りに【気配り】(道の状況や、段差などにつまづかないか)をして安全を確保する、【気配】と【気配り】の意識が大事だよという法話をしました。道場の行き帰り、外は真っ暗。安全に通ってほしいという道院長の願いを込めて話をしました。

2023年 道院の達磨祭

2023年10月14日(土)に道院達磨祭を開催しました。今回もコロナやインフルエンザ感染を警戒して、道院より広い場所が良いと判断し修練場所で行いました。

金剛禅の儀式は門信徒を教化育成するための大切な機会。拳士が自覚を持てるような内容が大切です。四大儀式の一つである、この達磨祭は達磨大師の遺徳を偲びます。法話は毎年、不撓不屈の精神として達磨西来の目的と嵩山少林寺開創までの道のりを話しています。拳士のみんなには「あきらめずにがんばれば、自分にも可能性がある」という自己肯定感をもってほしいという願いを込めています。

式典は儀式要領に則り、副道院長が司会役で、全員で教典唱和、道院長の表白文奉読、門信徒献香(有段者のみ)、導師法話、奉納演武(少年部拳士、色帯別で単独演武披露)を行いました。

解散後、お供物の「どらやき」をみんなに配り、達磨祭を終了しました。

暑かった9月が終わりました

暑かった9月も終わりました。29日は実にきれいな月夜でした。

さて、先週の法話は「やる気」について大切な事というテーマで、自己肯定感と自己有用感の話をしました。「やる気を持つ、やる気を作るのに必要な事は何だと思う?君たちは誰かに『手伝ってくれてありがとう。助かったわ』と言われたこと無い?言われた人はどう思った?嬉しかった人は、次もまたお手伝いしようと「やる気」が出なかった?」

やったらできた。できたから、またやってみた。やればできる自分がここにいる。これを【自己肯定感】と言います。こんな自分でも手助けができて、ありがとうって言われて嬉しかった。自分は何もできない人間じゃない。人の役に立つことができる。これを【自己有用感】と言います。

ある機関が世界中で何か国かの若者にアンケート調査したところ、日本の若者は自己肯定感や自己有用感が低く、逆にアメリカの若者はこの二つが高かった。この事から、日本の若者は自分に自信が持てていないことがわかったそうです。

今、道場に来てる君たちには「やればできる」という事をこの修行で体験し、自分の持っている力に自信を持ってほしい。そして、これからの人生、いろんな事に対して「やればできる自分を信じてやってみる」という気力のある人になってほしい。これが道場でずっと言い続けている道院長の願いです。

道場の子どもたちはいつもきちんと5分間法話を聞いてくれています。

さぁ!二学期が始まった

長かった夏休みも終わり、二学期が始まりました。先週の水・木・土曜の法話は、「さぁ!二学期、良いスタートを切ろう」と題して、四つのチャレンジを伝えました。この話は、新学期が始まる前に繰返し伝えており、道場設立時からずっと言い続けています。

1.始業日の前の日から持っていくものを準備しておこう(朝、あわてないため)

2.始業日の前の夜は早めに寝よう(頭の中をスッキリして出かけよう)

3.朝ごはんをきちんと食べて学校へ行こう(体に元気をたくわえて出かけよう)

4.「行ってきます!」と声を出して学校へ行こう(自分に気合をかけよう)

「日々是新(ひびこれあらた)」と書いて、楽しい一日にするのも楽しくない一日にするのも自分の気持ちしだい。だからこそ、常に気持ちを新しくして毎日を過ごそうと伝えました。※写真は34年前、道場設立3周年25才の時の道院長で、5分間法話は道場設立時からずっと続けています。

 

7月行事「入門式」と「兵庫川辺ブロック大会」

暑中お見舞い申しあげます。

月が替わりましたが7月行事を掲載します。7月22日(土)に親子3名の「入門式」を行いました。ご両親には誓願文を読んでもらい、息子さんには道院恒例の「三つの約束」をしてもらいました。母拳士が道場OGで、数十年ぶりにこのHPで、僕がまだ現役で道院長をしている事を知り、息子と再修練したいと夫さんに相談したところ「僕もやってみたい!」と見学と体験を経て、めでたく親子3人の入門となりました。

少林寺拳法は年齢に関係なく、「やってみたい!」という気力があれば、何歳からでも始められますので、自分を変える手段として、身を守るための技と心構えを学ぶ手段として、まずは道場の修練見学、修練体験の【はじめの一歩】を踏み出してみてください。

翌23日(日)に『第29回兵庫川辺ブロック大会』が開催されました。大会は午前10時から開会式が始まり、事故・ケガもなくタイムスケジュールどおりに進行し、午後1時半に終了しました。写真は競技の部に出場した6名全員が入賞し、表彰状をもらった記念写真です。発表の部も1名出場し、この日に向けてコツコツとがんばってきました。「やればできた」「努力は大切」その事を体験できた良い思い出となりました。

 

作務の雑巾がけ、再開。

道院では修練を始める前に、全員で雑巾(ぞうきん)がけをしています。コロナ禍が始まってからは休止していましたが、6月から復活再開しました。ここ3年以上していなかったので要領のわからない白帯、黄帯拳士がいましたが、緑帯や茶帯の先輩拳士たちが仕方を教えていました。

雑巾がけは全身運動です。しゃがむ、前傾姿勢で足腰を使い床を蹴り押しながら、まっすぐに進む、簡単そうで今の子どもたちには難しく、でも、おもしろいようです。修練時間の5分前に集合して、まず、保護者や一般部拳士で床をモップでアルコール消毒し、そのあと、少年部拳士たちは1枚ずつ雑巾を持ち、横一列に並んで、中学生拳士の「よーい、スタート!」の掛け声で一斉に始めます。子どもたちは、わいわいキャーキャー言いながら、毎回楽しそうに雑巾がけをしています。

兵庫県大会2023

6月18日(日)に姫路市の県立武道館で、兵庫県大会が開催されました。道院から中学生拳士1名、小学生拳士4名がそれぞれ単独演武に出場しました。出場申込人数は全種目で785人。当日の取消し人数を除くと747人の出場でした。

今回は10月に東京の日本武道館で開催される「世界大会」の予選を兼ねており、3年ぶりに開催した昨年の出場申込人数669人を大きく上回りました。私も県大会事務局長として、前日の会場設営に行き、当日も来賓対応などでバタバタの一日でした。

小学生単独演武の部で竹内拳士(小5:3級)が57人中の6位に入賞しました。昨年の反省点を活かして頑張りました。ほかの4人も最後まで精一杯取り組みました。大きく成長したと思っています。私は、大会出場をすべて本人の意思に任せています。「出なさい」は言いません。出ると決めた拳士には、そのやる気に答えるよう今、私自身の今もっている技量をすべて伝えています。

次は7月23日に開催される第29回兵庫川辺ブロック大会に向けてがんばります。